かいほう

ここからは実践編です。
長くなりましたが、ここまでの知識を
持っていれば、「崖狩りペンギン、
意味わからないわ。。。」という状態は脱することが出来ています。
何をしているのか、どういう理屈なのか理解が出来ているからです。

本章では、そんな崖狩りの強いデデデを
相手にした際、どのようにすれば
崖展開から解放される可能性が上がるのか
そして、やってはいけないことはなにか、
六つに分けて解説いたします。


①崖を掴まるタイミングをずらす。
VIPマッチに潜っているとこれが出来ていない方を非常に多く見かけます。
確かに、強い吹っ飛び技をくらってしまい、復帰するのがやっとの距離であれば、デデデ側は適切なタイミングで崖上にゴルドーを設置できます。

しかし、そこまで強い吹っ飛び技を
食らっていないのに、
ジャンプ一回→上B復帰
という行動が染みついてしまっていることで、デデデ側が簡単にゴルドーを最適なタイミングで設置できてしまうケースが多くみられます。

たしかに、デデデの復帰阻止能力は
このゲームでも相当上位だと思いますが、
恐れすぎることで、崖下からの復帰しか
しないことがばれてしまうと、
ゴルドーを最適なタイミングで
投げられてしまう上に、復帰阻止される
可能性すら逆に高めてしまいます。

デデデが得意とする崖上がりを狩る展開を
作らないことに意識を割くことは
デデデ対策の最重要事項の一つです。
ゴルドーを最適なタイミングで設置することは見た目よりも難しく、
デデデ使いの練度によって、実力差が顕著に現れる部分です。
本来、簡単ではない「最適なタイミングでのゴルドー設置」の難易度を下げてしまうことはデデデ側の勝率を大きく引き上げてしまいます。
ゴルドー対策で最も重要なことはそもそもゴルドーを最適なタイミングで設置されないことです。

②ジャンプ上がり→その場緊急回避でゴルドーを飛び越える
これを狩ることは、デデデ側として相当難しいです。

ジャンプ上がりをした後、ゴルドーと当たる直前にその場回避をいれることで、ジャンプの上りの慣性でゴルドーを避けられます。



デデデ側は、ゴルドーを設置した時点で
ジャンプ上がりへの意識配分を下げます。
その思考状態からジャンプ上がりで
ゴルドーを避けられてしまうと
咄嗟に反応することは非常に難しいです。

また、ジェットハンマーを
構えてしまうと横移動の
スピードが落ちてしまうため、
ゴルドー、さらにデデデまで
飛び越えられてしまうと
もう追うことはできません。

空中横移動が優れたキャラは、ゴルドーを
ジャンプその場緊急回避でさっさと避けてしまい、ジェットハンマーやスマッシュを構えたデデデから距離を取ることで不利な読みあいを拒否することができます。

ただし、デメリットとしてジャンプ上がりや攻撃上がりを牽制するためにジェットハンマーを構えたデデデは時々ジャンプをするため、タイミングが噛みあってしまうと、緊急回避後の後隙にジェットハンマーがヒットし、相手の好リプレイ集の一つに入れられてしまいます。
また、そもそもジャンプ上がり・その場回避をいれるタイミングが難しいです。

要するに読んでいれば狩れます。
特に上位勢は積極的に狙ってくるので、
むしろ一点読みすることも多いです。


③崖離し空中技でゴルドーを跳ね返す
あまり知られていませんが、ゴルドーは
攻撃等を受けて反射すると、消えるまでの時間が延長されます。(消える直前を除く)

そのため、通常は崖掴まり状態のキャラの下部あたりでゴルドーは消えますが、その途中でゴルドーを攻撃によって跳ね返すことで
デデデ側に当たり判定のあるゴルドーとして一定時間フィールドを跳ねます。

そのため、ゴルドーを返すことが容易な技で
ゴルドーを反射し、デデデもろとも飛ばしてしまうことが可能です。

この選択肢はデデデ側の頭にないと反応することは難しいです。
特に、崖を狩る際は相手をバーストする意識で攻撃をしかけているため、
不意のゴルドー反射は食らってしまう可能性が上がります。
この選択肢を事前に見せておくことで、
デデデ側の「相手が崖をあがる瞬間に技を振れば良い」という意識を変えることができます。
そのため、デデデ側の崖を狩れる可能性が下がります。
デデデ側のミスを祈って、崖をあがるのではなく逆に攻撃をすることで、デデデ側が攻撃に割く意識配分を下げさせることができます。

また、自分が使っているキャラで
ゴルドーを返しやすい技は何か
把握しておくことも重要です。
リンクの空上、空N、
クラウドやアイクの上B
マルキナの空前。。。等々



ただし、この選択肢には二つのデメリットがあります。
一つは崖離し攻撃によって反射したゴルドーがデデデの頭上を越えてしまうと途端に、致命打をくらう可能性が上がってしまうこと。
二つは狙われると崖離し時にDA、ジェットハンマーが飛んでくることです。
こちらも読みあいである以上、わかっていれば簡単に狩ることができます。

繰り返しますが、どの選択肢も
読んでれば狩ります。




④デデデ側のミスに気付く
完璧なタイミングでゴルドーを設置することが実は難しいことは前述いたしました。
一見、何も考えずにゴルドーを設置しているように思われているかもしれませんが、
・崖無敵が切れるタイミングにゴルドーが相手キャラに当たる
かつ
・ゴルドーを投げる後隙(ゴルドーの到達前)にジャンプ上がりを通されない
タイミングでゴルドーを投げることは簡単ではありません。

そのため、
「ゴルドーの設置が遅い場合は、即ジャンプ上がりを通す」
「ゴルドーの設置位置が悪く掴まりっぱなしでも当たらない場合は様子見をする」
ことは非常に重要です。

また、完璧にゴルドーを設置されてしまった場合はジャンプ上がりや掴まりっぱなしで、ゴルドーに当たってしまい、崖展開をやり直すことも対策の一つです。
ゴルドーの吹っ飛びベクトルは斜め上に傾斜が高いため、崖端で当たっても
横軸でのバーストはほとんどありません。
ゴルドーに当たってもバーストされないことを踏まえて、上がれない崖は無理に上がらずにやり直す選択肢を持っておくことが重要です。


⑤安易に回避上がりをしない。
デデデ側が最も通したくない崖の上がり方は回避上がりです。

これはデデデに限りませんが、回避上がりを通されることは相手のライン回復を意味するため、崖展開に再度持っていくことが難しくなります。

また、一方でデデデ側が最も誘っている
崖の上がり方は回避上がりです。

回避上がりは崖上がり後の硬直が長い上に、
デデデのハンマー技は柄の部分まで判定があるため、転がり状態の相手に攻撃がヒットします。

そのため、デデデ側は一見、回避上がりが通る位置で回避上がりを誘い、そこを狩るという展開を狙います。
また、この位置は攻撃上がりもキャラによってギリギリ届かないため、攻撃上がりも誘えます。

相手の位置を見て、安易に回避上がり、攻撃上がりを選択してしまうことを少なくするだけで手痛い一撃をもらう可能性は大きく下がります。


⑥ジェットハンマーを構えたデデデの首が曲がったらガードしない
その場上がりを選択した際、デデデがジェットハンマーを構えていた場合危機意識から反射でガードをしてしまうことが多くあると思います。

その際、デデデの首が斜めになり、必死具合が増していたらガードするという選択肢は消しましょう。
一発でガードが割れます。

ジェットハンマーのチャージが不十分な場合はその場上がりを通してしまい、フルチャージ前にガードする選択は悪くないです。
ゴルドーとともに食らってもガードは割れません。(割れてほしいですね)


ジェットハンマーを構えているデデデの表情から威力を察してあげることで、致命の一打を食らってしまうケースは少なくなるでしょう。

ガード割るよー



これら、6つの意識をするだけで、デデデの崖から解放される道が目の前に広がります。
攻めの崩し、技の差し込み、移動スピードに弱みをかかえるデデデに与えられた最大のストロングポイント「崖」を理解し対策することで、皆さんの対デデデ勝率は飛躍的に改善されるでしょう。


あとがき